もうハワイにJALのマイレージは使えない?

マリオット・バケーションクラブのオーナーがハワイへ行く場合、宿泊先は決まっているので、手配するのは航空券のみ。
ハワイまで8~10時間ほどかかるので、できるだけ安く、楽な座席で移動したいというのは万人の望み。

一番楽に行けるのは、ビジネスクラスですが、エコノミークラスに少し足せば、JALにはプレミアム・エコノミークラス、ハワイアン航空にはコンフォート・シートというエコノミークラスとビジネスクラスの間のちょっと楽なクラスが準備されています。
航空会社各社のマイレージをためてハワイへ飛ぼうという人も多いと思いますが、ハワイ行の無料の航空券はほとんどとれないに等しい状況で、たまったマイレージを座席のアップグレードに使ってた人も多いはず。
しかしながら、2019年4月からのJALの国際線特典航空券のシステムが、「JAL国際線特典航空券PLUS」というものに変わって、アップグレードに使うのも難しくなりそうです。

マイレージでのアップグレードも難しくなる理由

4月からJALの国際線特典航空券のシステムが、「JAL国際線特典航空券PLUS」という形に変わっていたのですが、告知がほとんどなくて知りませんでした。
新しいシステムは。これまでならキャンセル待ちになるような場合でも、追加のマイルを払うことで特典航空券として利用できるというもの。
これまでの基本マイル数といわれるJAL国際線特典航空券の必要マイル数に変更なく、基本マイル数で予約でいるケースに変わりはないとホームページで説明。

では具体的にどう変わったかみてみると、特典航空券に必要なマイレージが、3月中はエコノミークラスの関空―ホノルル往復で105,000マイルで済んだのが、4月に入ると220,000マイルと暴騰!
要するに年末年始やGW、夏休みや連休がからむような需要期は、PLUSと呼ばれる追加のマイレージが必要になったわけです。
その追加マイル数は日によって違いますが、連休からみの日程に必要なマイル数は、ほぼ倍になったとみて間違いないでしょう。
ただ、アップグレード特典航空券については従来通りとされています。
こんなことになるとは知らず、高騰していた原油価格が落ち着いて4月から燃油サーチャージが大きく値下がりするということで航空券の予約を4月になるのを待っていた人たちが、特典航空券の予約もできず、アップグレード特典航空券に殺到したようで、アップグレード特典航空券もあっという間にキャンセル待ちになりました。

こうなると、なかなか休みをとれないサラリーマンにとっては、JALのマイレージでの特典航空券もアップグレード特典も
使いようがなくなります。
じゃ、どうするか?
ハワイへはJALは使わないという選択もあります。

JALのアップグレード可能なエコノミークラスの航空券で、プレミアム・エコノミークラスにアップグレードしたら、上記のように片道¥20,000の追加と15,000マイルが必要ですが、ハワイアン航空ならプレミアム・エコノミークラスに相当するエキストラ・コンフォートというクラスが、追加のマイレージも不要で、片道¥15,000のプラスでOK!

マリオット・バケーションクラブのオーナーなら、近場でもタイのプーケットやインドネシアのバリ島、オーストラリアのゴールドコーストなど行くところはたくさん!
JALのマイレージはそちらで処理するしかなさそうです。

JALとハワイアン航空の比較

比較条件は以下の通りで、9月22日(月)の秋分の日の連休のある週です。

条件
旅程   5泊7日
出発日 2019年9月19日(木)
帰国日 2019年9月24日(水)
発着空港 関西国際空港-ダニエル・K・イノウエ国際空港

JAL(日本航空)

JAL便は、往路便と復路便で異なったクラスの座席を予約できます。
また、エコノミークラスには、保有するマイレージを使ってプレミアム・エコノミークラスやビジネスクラスにアップデートできるチケットとアップデートできないチケットの2種類あります。

往復エコノミークラス

とにかく安く行きたいけど、LCCは避けたい人向け。

往路 ¥52,500/人
復路 ¥47,500/人
税金・燃油サーチャージ(往復分) ¥19,830/人
合計 ¥119,830/人

往きはエコノミー、帰りはマイレージを使ってプレ・エコで

往きは元気だからエコノミークラスで、帰にりは遊び疲れてプレミアム・エコノミークラスやビジネスクラスにアップグレードしてゆっくり帰りたい人向け。

往路 ¥52,500/人
復路 ¥67,500/人
税金・燃油サーチャージ(往復分) ¥19,830/人
合計 ¥139,830/人
さらに、アップグレード時には
プレミアム・エコノミークラスにアップグレードする場合:+15,000マイレージ/人
ビジネスクラスにアップグレードする場合:+25,000マイレージ/人
の支払いが必要です。

上記の2例をみてわかりますように、同じエコノミークラスでも、アップグレードの可否で片道¥20,000の差があります。
アップグレードしたいという場合は、予約を完了する前に、必ずその便のアップグレード用の座席の空き状況を確認しておく必要があります。
もし空席がなかったら、通常のエコノミークラスの座席となり、JALの空港ラウンジが使えるだけになってしまいます。
食事・飲み物もプレミアム・エコノミークラスのメニューが適用されますが、カップ麺のうどんですかいが食べれるのと、スパークリングワインが飲めるだけです。
よほどのことがないと、2席もキャンセルが出る確率は極めて低く、キャンセル待ちの便にアップグレードできるエコノミークラスを予約するなど愚の骨頂です。
必ず空き状況を調べましょう!

アップグレード用の席の空き状況の確認方法

1. JAL国際線のTOPページで、出発空港、帰国空港、出発日、帰国便の搭乗日、搭乗クラスを入力して検索。
2. 検索結果画面で便名、搭乗クラスを指定して、画面の一番下にある「アップグレード特典の空席を見る」の「表示する」のボタンをクリック。

3. ポップアップ画面で空席状況が表示されます。
この画面では、帰りのプレミアム・エコノミークラスのみ2席空席があり、あとはビジネスクラスもすべてキャンセル待ちとなっています。

往きはエコノミー、帰りは絶対プレミアム・エコノミー

初めから通常運賃でプレミアム・エコノミークラスをおさえておけば安心!
マイレージでのアップグレード用の座席はないけど、絶対帰りはプレミアム・エコノミークラスでゆくっり帰りたいという人は、ちょっとかかりますが、この手もあります。

往路 ¥52,500/人
復路 ¥110,000/人
税金・燃油サーチャージ(往復分) ¥19,830/人
合計 ¥182,330/人

ハワイアン航空

ハワイアン航空もJALと同じく、往きと帰りで別のクラスの座席を予約できます。
こちらのエコノミークラスとビジネスクラスの間のクラスは、「エキストラ・コンフォート」と呼ばれるクラスで、エコノミークラスに比べて12.7cmピッチが広くなっていて、片道+\15,000で利用できます。

往復エコノミークラス

往復 ¥75,000/人
税金&手数料 ¥19,230/人
合計 ¥94,230/人

往きはエコノミー、帰りはエキストラ・コンフォート

往復 ¥90,000/人
税金&手数料 ¥19,230/人
合計 ¥109,230/人

2019年4月9日現在の空席状況ですが、5か月前というのにエコノミークラスはほぼ満席。

エコノミークラスから埋まるのは、パッケージツアーでの乗客が多いということ。
さすがハワイです。