オーナーにとっての新ロイヤルティプログラム「マリオット・ボンヴォイ」

マリオット・インターナショナルは、2018年8月18日、すでにサービス統合していた「マリオット リワード」「ザ・リッツ・カールトン・リワード」「スターウッド プリファード ゲスト(SPG)」ロイヤルティプログラムの名称を「マリオット・ボンヴォイ(Marriott Bonvoy)」と発表。
Marriott Bonvoyとしてのサービス開始は2月13日予定とされています。

これにより、ハワイではマリオット・バケーションクラブ以外の、例えばワイキキで宿泊しようと思ったら、リワードポイントを使っても、ワイキキビーチ・マリオット・リゾート&スパしか選択肢がなかったのが、今後はシェラトン系列およびリッツ・カールトンにも宿泊が可能になります。

また、併せて、「マリオット ボンヴォイ モーメンツ(Marriott Bonvoy Moments)」というマリオット・インターナショナルの体験型プラットフォームである「マリオット リワード モーメンツ」「SPG モーメンツ」も、「マリオット ボンヴォイ モーメンツ(Marriott Bonvoy Moments)」に統合され、既存の「マリオット モーメンツ(Marriott Moments)」とともに、1000か所におよぶデスティネーションで約12万種のアクティビティを購入したり、ポイントに交換したりすることが可能になり、一例として、、
氷河に覆われたパタゴニアへのハイキング、モロッコでラクダの背中に揺られながら楽しむ砂漠トレッキング、ベトナムの水上集落へのクルージングなど、その地域に関連する観光スポットでのショートトリップに加え、ダニエル・ブールー氏やエリック・リパート氏といった著名シェフとともに料理を楽んだり、アメリカン・フットボールで殿堂入りしたジェリー・ライス氏直伝のマスター・クラスでフットボールのスキルを磨いたり…
といったアクティビティなどがラインアップされています。

が、しかしです。
ディスティネーション・ポイントをリワード・ポイントに交換するのに、ワイキキのシェラトン系列のホテルで最もリーズナブルなプリンセス・カイウラニでさえ、無料宿泊に必要なリワード・ポイントは35000ポイント。
これをディスティネーションポイントに換算すると、1094ポイントが必要で、さらに別途$150ほどの手数料が必要。
しかも無料宿泊の部屋は最も安いランクの部屋のようで、あまり魅力的じゃないです。
リワードに交換して使うのは、休みがとれずにディスティネーション・ポイントを流さねばならない事態に陥ったときに、なんとか消化するのに、週末軽井沢あたりのマリオットで使うというくらいが精一杯。
モーメンツのツアーなんて、次元の違う人たちの話。

かといって、リワード・ポイントに多く交換できるようにディスティネーション・ポイントの買い増しをするのも考えもの。
なぜなら、買い増せばそれだけ維持費が増額されて請求されてしまいます。

われらオーナークラスの庶民にとっては、交換比率がイマイチなリワードにうつつを抜かすより、ディスティネーション・ポイントのみを使って、いかに楽しむかを考えることに力を注ぎましょう。